vs
- 日時: 2015年7月5日16:00-
- 会場: BCプレイス・スタジアム(バンクーバー)
- 試合: W杯2015/決勝トーナメント決勝
- 結果: 5-2でアメリカの勝利
- 得点: カーリ・ロイド (前半3分)、カーリ・ロイド (前半5分) 、ローレン・ホリデイ(前半14分)、カーリ・ロイド (前半16分) [アメリカ]、大儀見優季(前半27分)、オウンゴール(後半7分)[日本]、トビン・ヒース(後半9分)[アメリカ]
■TigerKAZの満足度 AA
アメリカは優勝に値するチームだった。そして、なでしこも準優勝にふさわしいチームだった。点差はついたけど、最後まで攻めた。監督も手を尽くした。見ていて涙があふれて止まらなかった。サッカーって素晴らしい。そう感じさせてくれる貴重な試合だった。
試合は前半3分、アメリカの右コーナーキック。ラピノーが意表を突く低いボールを入れ、ロイドが蹴り込みアメリカが先制。前半5分、右サイドからのフリーキック。これも低いボールを入れ、ロイドが押し込みアメリカが2点目。この立て続けの意外性のあるプレーに圧倒されてしまった。
前半14分、右サイドからのクロスを岩清水が上にクリアしたところをホリデイが押し込みアメリカ3点目。前半16分、ロイドがGKの上を狙ってロングシュート。海堀も触ったがゴールイン。27分には、川澄のクロスを受けた大儀見が決め、日本1点返す。マークのDFを1発でかわした大儀見の素晴らしいトラップだった。
後半7分、宮間からのフリーキックに澤がヘディングで競り、相手DFがオウンゴール。日本2点差に。しかし、9分、左からのコーナーキック。ファーのブライアンが折り返したところをヒースが押し込み、5-2。
これからのなでしこの課題は若い世代の台頭。この試合を見ていたであろう田中陽子、猶本光らの世代。そして、さらに若いU-20/U-17W杯で活躍した多くの選手たち。彼女たちが澤や宮間のプレーを見て、その精神力も含めて受け継いで、なでしこの歴史を引き継いでいかなければならないし、そうなることを期待する。
■TigerKAZのマッチMVP 澤 穂希 (日本)
なでしこのレジェンド、澤と宮間のダブルボランチを見れただけでも幸せな試合だった。女子サッカーの知名度がほとんどなかった時代から世界の頂点に立ち、そして今日まで澤にはホントにホントにありがとうと言いたい。澤のひたむきなプレーは一生忘れない。
■ペナルティエリアへの侵入回数
0-15分 | 0 | 0 | 3 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 |
16-30分 | 6 | 1 | 0 | 7 | 3 | 1 | 1 | 1 |
31-45分 | 1 | 0 | 4 | 5 | 3 | 2 | 1 | 0 |
46-60分 | 4 | 3 | 3 | 10 | 4 | 0 | 3 | 1 |
61-75分 | 2 | 2 | 2 | 6 | 9 | 3 | 3 | 3 |
76-90分 | 1 | 0 | 2 | 3 | 10 | 4 | 4 | 2 |
Total | 14 | 6 | 14 | 34 | 31 | 11 | 12 | 8 |
* なでしこはよく攻めた。今大会は守備面の方が目立ったが、この試合では、宮間がボランチになってから、多彩な攻撃を見せた。すべて出し切れたと思う。アメリカはサイド攻撃が多く、左右のバランスも良かった。何度も深く深く日本のサイドをえぐってきた。
■出場選手
[アメリカ / エリス・ジル監督(アメリカ)]
1 ホープ・ソロ(GK)
4 ベッキー・サワーブラン
10 カーリ・ロイド
11 アリ・クリーガー
12 ローレン・ホリデイ
13 アレックス・モーガン (86分OUT)
14 モーガン・ブライアン
15 ミーガン・ラピノー (61分OUT)
17 トビン・ヒース (79分OUT)
19 ジュリー・ジョンストン
22 メガン・クリンゲンバーグ
(交代選手)
5 ケリー・オハラ (61分IN)
20 アビー・ワンバック (79分IN)
3 クリスティ・ランポーン (86分IN)
[日本 / 佐々木則夫(日本)]
18 海堀あゆみ(GK)
19 有吉佐織
3 岩清水梓 (33分OUT)
4 熊谷紗希
5 鮫島彩
6 阪口夢穂
13 宇津木瑠美
11 大野忍 (60分OUT)
8 宮間あや
9 川澄奈穂美 (39分OUT)
17 大儀見優季
(交代選手)
10 澤 穂希(33分IN) ■
15 菅澤 優衣香(39分IN)
16 岩渕 真奈 (60分IN) ■
[主審]
カテリーナ・モンスル(ウクライナ)