グレース・オブ・モナコ公妃の切り札／オリビエ・ダアン監督（2014年）　あらすじ

ハリウッド女優からモナコ公妃になったグレース・ケリーが、フランスと対立し危機にあったモナコを救った物語。

結婚して5年が経ち、2人の男児にも恵まれたグレース・ケリー（ニコール・キッドマン）だったが、宮殿に馴染めず、夫レーニエ3世（ティム・ロス）との仲もすれ違い気味だった。

そんな中、ヒッチコックから映画出演のオファーを受ける。態度を保留したグレースだったが、気持ちはハリウッドに向いていた。

当時のモナコは、アルジェリア戦争を戦うフランスから圧力を受けていた。ド・ゴール大統領（アンドレ・ペンブルン）は要求を受け入れなければモナコを併合すると強硬姿勢を見せていた。緊迫した状況の中、グレースの女優復帰が報じられてしまう。大衆はモナコから逃げ出そうとしていると彼女を批判した。

グレースは女優復帰を断念。一転して、フランス語や外交儀礼のレッスンを受けるようになる。そして、赤十字主催の舞踏会を開催し、ヨーロッパ中の要人を招待。そこにはド・ゴール仏大統領も含まれていた。

その場で、グレースはスピーチを行い、出席者のスタンディング・オベーションを受ける。この様子を見たド・ゴールはモナコへの政治介入をあきらめ、国境封鎖も解除されることになった。

ニコール・キッドマンの美しさが印象に残った映画。最後のスピーチの場面は、もう少し脚色してもいいのでは？と感じた。

原題： Grace of Monaco
監督：オリビエ・ダアン（Olivier Dahan）
出演：ニコール・キッドマン（Nicole Kidman）、ティム・ロス（Tim Roth）、アンドレ・ペンブルン（Andre Penvern）

上流社会