朝鮮戦争下、捕虜となったアメリカの軍人がソ連によって洗脳され、暗殺者としてアメリカに帰国。次々に、関係者を射殺していくというストーリー。
ベネット・マーコ大尉(フランク・シナトラ)率いるアメリカの小隊が朝鮮戦争で北朝鮮側の捕虜となる。レイモンド・ショー軍曹(ローレンス・ハーヴェイ)は勇敢な行動で部隊を救ったとされ、帰国後、数々の勲章を受け、英雄として迎えられた。
しかし、レイモンドは捕虜となったとき、ソ連によって徹底した洗脳を受け、トランプのダイヤのクイーンを見ると、何でも言うことを聞くようになっていた。本人も捕虜仲間もこの事実を記憶から消されていたが、夢の中では記憶が断片的に蘇っていた。
レイモンドの母親アイスリン夫人(アンジェラ・ランズベリー)には野望があった。それは夫のアイスリン上院議員(ジェームズ・グレゴリー)を大統領にすることだった。
レイモンドは出征前、アイスリン議員と対立する議員の娘ジョスリン(レスリー・パリッシュ)と恋に落ちたが、母親の反対を受ける。しかし、帰国後、二人は結婚。ところが、母親はレイモンドにダイヤのクイーンを見せ、ジョスリンと父親の議員を暗殺させる。母親もソ連とつながっているのか???
マーコ大尉は恋人のローズ(ジャネット・リー)の助けも受け、レイモンドが洗脳を受けていることを察知。レイモンドの洗脳を解くことにも成功する。
この事実を知らないレイモンドの母親は彼に党大会で政敵を暗殺するようレイモンドに命じる。党大会当日、レイモンドは使用されていない照明室に入る。そして、檀上に向かって引き金を引く。しかし、射殺した相手は政敵ではなく、母親とアイスリン上院議員だった!最後にレイモンドは自殺する。。。
原題: The Manchurian Candidate
監督: ジョン・フランケンハイマー(John Frankenheimer)
出演: フランク・シナトラ(Frank Sinatra)、ローレンス・ハーヴェイ(Laurence Harvey)、アンジェラ・ランズベリー(Angela Lansbury)、ジェームズ・グレゴリー(James Gregory)、レスリー・パリッシュ(Leslie Parrish)、ジャネット・リー(Janet Leigh)