昨日、WBC世界ライトフライ級のタイトルマッチが行われ、同級4位の井上尚弥(なおや)が王者メキシコのアドリアン・エルナンデスに6回TKOで勝利した。
試合は第4ラウンドまで井上のペースで進み、ジャッジの途中経過は3氏とも40-36の井上有利でスタートした。
しかし、このままでは勝てないエルナンデスが第5ラウンドから攻勢をかけ、打ち合いになる場面が増え、ん?大丈夫かな?と思った。
が、第6ラウンド。接近戦の中で、井上の右がエルナンデスを捉え、1発でダウン。エルナンデスは立ち上がったが、ふらついて立っていられない状態に、レフリーがTKOを宣言した。
井上は今回がプロ6戦目。4戦目で日本王者(田口良一)、5戦目で東洋太平洋王者(フィリピン、ヘルソン・マンシオ)、6戦目で世界王者となった。これは男子では7戦目で世界チャンピオンになった井岡一翔(かずと)の記録を破るもの。
ちなみに、世界一はタイのセンサク・ムアンスリンでプロ3戦目で世界王者になっている(ガッツ石松との対戦もあり)。
ライトフライ級といえば、具志堅用高が13回防衛を成功させた階級。ライトフライ級は108ポンド(48.988kg)までだが、井上は今回、相当減量に苦しんだらしい。具志堅の記録を破ってほしいという思いもあるが、階級を上げて複数階級での王者を目指すのもいいと思う。とにかく、楽しみな選手だ