1858年、南北戦争前夜の米国南部テキサス州。黒人奴隷たちが足に鎖をはめられて連行されている。そこへドイツ系の元歯科医キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)が現われた。ある白人三兄弟の顔を知っている黒人を探しているという。奴隷たちの中で、ジャンゴ・フリーマン(ジェイミー・フォックス)が名乗り出る。シュルツはジャンゴを買い取る。
シュルツは、指名手配犯を狙った賞金稼ぎをしていた。拳銃の腕前を見て、ジャンゴに春になるまで一緒に賞金稼ぎをしないかと誘う。シュルツのおかげで、奴隷から自由の身にもなることができる。
一方で、ジャンゴには生き別れになった妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)がいた。冬が過ぎると、二人は、ブルームヒルダ探しを始める。そして、キャンディランドという巨大プランテーションにいることがわかる。
このキャンディランドの所有者はカルバン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)という男だった。キャンディは奴隷同士を死ぬまで戦わせる残虐な格闘技を好んでいた。そこで、キャンディの興味を引くために、シュルツは高額で奴隷の戦士を購入したいと持ちかけて、ジャンゴと一緒に屋敷に侵入することに成功した。
シュルツは、ブルームヒルダがドイツ語を話せると聞き、ぜひ会って母国語で会話したいと言う。そして、シュルツの部屋に来たブルームヒルダにこっそりジャンゴを会わせ、訪問の真の目的を伝える。
その日の夜の晩餐会。奴隷の戦士の売買条件は、シュルツがやや妥協した形で合意した。そして、シュルツは、ついでにという感じで、奴隷のブルームヒルダも購入したいと言い出す。ここで、奴隷たちを束ねていた老奴隷のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)が違和感を感じ、ジャンゴとブルームヒルダが知り合いだということを見破り、キャンディに伝える。
キャンディは激怒する。奴隷戦士の売買は廃棄、同額即金でブルームヒルダを買えと言う。シュルツは財布を投げ出し支払う。そして、シュルツとジャンゴの去り際、キャンディがシュルツを挑発する。ここで、シュルツは我慢ができずキャンディを射殺してしまう。シュルツもキャンディの部下たちに銃殺された。
ジャンゴは一人荒れ狂い、数十人もの白人たちを撃ち殺すが、最後にはブルームヒルダを人質に取られ降伏。しかし、スティーブンはジャンゴをすぐには殺さず、ひどい吊り下げ拷問を与える。そして、一生苦しんで死なせるために、鉱山の採掘会社に売ることにした。
採掘場への移送途上、ジャンゴは警護員に賞金稼ぎの話を持ちかける。話に乗ってきた警護員を射殺して、ジャンゴは馬に乗りキャンディランドに引き返していく。そして、ブルームヒルダを見つけ出して、屋敷の外で待たせる。
キャンディの葬儀から帰ってきた白人たちをジャンゴは皆殺しにする。黒人奴隷は解放するが、スティーブンは許さなかった。屋敷と一緒にダイナマイトで爆破したのだった。
ジャンゴは外で待っていたブルームヒルダと馬に乗り、キャンディランドを去っていく。。。
原作: Django Unchained
監督: クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)
出演: ジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)、クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)、ケリー・ワシントン(Kerry Washington)、サミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)
米国アカデミー賞: 助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)、脚本賞(クエンティン・タランティーノ)