W杯本番前の最後の国際親善試合、ザンビア戦がアメリカのフロリダ州タンパで行われた。
試合は前半9分、ザンビアが右サイドからクロスを入れると、ファーにいたクリストファー・カトンゴが頭で押し込みザンビアが先制。内田も頭で弾こうとしたが、対応が遅れた。
そして前半28分、ザンビアが右サイドからコーナーキックを蹴り入れ、比較的ゴールから遠い選手を使ってトリッキーなプレーを見せて、ネイサン・シンカラがゴール左隅に豪快に撃ち込んだ。シュートは完全フリーで打たれている。
試合後、選手たちは口々に課題が残った試合と言っていたが、同じことは何回も何年も聞いている。このチームは守備が弱い。特に、アーリークロスやコーナーキックの処理が苦手だ。なぜか相手選手をドフリーにしてしまう。あと1週間では直らないだろう。もうこれはサポーターとしては受け入れるしかない現実なのだと思う。
前半は40分に香川が攻め込んだ場面で相手選手のハンドがあり、本田がPKを決めてなんとか1-2で終えた。この日の本田はど真ん中ではなく、相手GKの動きをしっかり見て、ゴール右隅に決めた。
後半28分、左サイドから内側に切れ込んだ香川が大久保に合わせて前線に送ったボールが相手GKとDFを惑わし、そのままゴールし2-2の同点に。
後半30分。日本は前残りになっていたDFの森重が右サイドで相手選手を置き去りにする華麗なフェイントを見せて、GKとDFの間を通す素晴らしいシュート性のクロスを入れ、本田が滑り込んで押し込み3-2とようやくこの試合初めてのリードを奪う。
ところが、後半44分。ルバンボ・ムソンダにドリブルを許し、ミドルシュートを打たれ、山口の脚に当たって方向が変わり、ザンビアが3-3の同点に追いつく。もう少し詰められないか。。。
後半ロスタイム、交代出場したばかりの青山が前線に素晴らしいロングフィードを送り、大久保が胸トラから左足を振り抜き4-3と再び日本がリード。試合はこのまま終わった。
これで日本は去年の11月20日にベルギーに勝って以来の5連勝。今年に入ってからのC組各チームの勝敗は...
[コロンビア]
△1-1 チュニジア
△2-2 セネガル
○3-0 ヨルダン
[ギリシャ]
●0-2 韓国
△0-0 ポルトガル
△0-0 ナイジェリア
○2-1 ボリビア
[コートジボワール]
△2-2 ベルギー
●1-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ
○2-1 エルサルバドル
[日本]
○4-2 ニュージーランド
○1-0 キプロス
○3-1 コスタリカ
○4-3 ザンビア
と、日本が絶好調に見える。しかし、これは2006年の再現では?と一部で危惧されている。確かに、当時は直前の試合でアウェイのドイツ相手に2-2で引き分けるなど何の不安もないまま初戦のオーストラリア戦を迎えた。あの悪夢のような試合だ。。。他方で、前回大会は直前で、セルビア、韓国、イングランド、コートジボワールと4連敗。本番も勝点ゼロで終わるのでは?と盛んに報じられた。
また、今日のザンビア戦でスタメンがまた分からなくなった。
(1) GKは川島で行くのか?西川で行くのか?
(2) 吉田と組むセンターバックは今野か?森重か?
(3) 山口と組むボランチは遠藤か?青山か?
(4) ワントップは柿谷か?大迫か?大久保か?
これ以外の
サイドバックは内田/酒井宏、長友/酒井高の誰が出てもそこそこやってくれるだろう。控えも含めて4人とも海外勢とは贅沢な布陣。
2列目は香川、本田、岡崎で決まりだろう。交代要員として、斎藤学、清武、大久保か。
最近の国際親善試合では6人まで交代がOKだったが、本番は3人まで。誰をスタメンにするのかより重要になってくる。
そして、親善試合と同じように、W杯本番の試合でも逆転劇を見せられるかどうか?ここにザックジャパンの運命がかかっているような気がする。。。