セッション
アンドリュー・ニーマン（マイルズ・テラー）は19歳のジャズ・ドラマー。最高峰のシェイファー音楽学校に通っていた。
ある日、シェイファーの中でも最高の指揮者テレンス・フレッチャー（J・K・シモンズ）がニーマンの演奏に注目し、スタジオ・バンドに抜擢した。
しかし、フレッチャーの教育は度を越していた。異様な緊張感、飛び交う怒号、フレッチャーは徹底した病的なほどの完璧主義者だった。ニーマンは椅子を投げつけられ、暴言を浴び、頬を打たれた。
それでも、ニーマンはくじけなかった。すべての時間を練習に当てるために彼女とも別れ、手が血で染まっても練習を続けた。メインドラマーの候補は三人いた。
ある日、昔の教え子が事故で亡くなったことを聞いた後、フレッチャーの指導は苛烈を極めた。三人のドラマーに、極端に速いテンポの演奏を要求。血がドラムに滴り落ちる。数時間にも及ぶ狂気じみた練習。結局、ニーマンはメインドラマーの地位を手に入れ、重要なコンペティションへの出演を決めた。
コンペティション当日。ニーマンはアクシデントに見舞われる。乗っていたバスが故障、急遽レンタカーで会場に向かったが、交通事故に遭い、血まみれになってしまう。しかし、ニーマンはそれでも会場に向かった。
必死でドラムを叩くニーマンだったが、演奏はボロボロ。ついにはスティックを落としてしまう。フレッチャーは「お前は終わりだ」と宣告される。ニーマンは激高。フレッチャーに殴りかかる。ニーマンは退学になる。
その後、フレッチャーはニーマンの証言もあり、学生への体罰が原因で学校から解雇される。そして、ある日、偶然二人は再会する。そこで、ある音楽祭でバンドの指揮をとるので、ドラマーにならないかとフレッチャーはニーマンを誘う。
音楽祭当日。フレッチャーはニーマンにだけ違う演奏曲を与えていた。証言に対する復讐だった。これを察したニーマンはキャラバンの演奏を始める。他のバンドマンたちも、キャラバンを演奏せざるをえなくなる。ニーマンもまた復讐したのだった。。。
原題： Whiplash
監督： デミアン・チャゼル（Damien Chazelle）
出演： マイルズ・テラー（Miles Teller）、J・K・シモンズ（J K Simmons）
米国アカデミー賞： 助演男優賞（J・K・シモンズ）、編集賞（トム・クロス）、録音賞（トマス・カーリー、ベン・ウィルキンス、クレイグ・マン）