攻めるスキー。板が下へ下へと向いていた。ぶれない上半身。衝撃を膝下で吸収する高い技術。
メダルをかけた決勝3の第一滑走者となった上村愛子。最高の滑りだったと思う。鳥肌が立った。しかし、得点は20.66。タイムは6人中最も速かったが、第一滑走という順番からか、ターン点が伸びなかった。
それでも、第二滑走のエリーザ・オートリム(アメリカ)、第三滑走のブリトニー・コックス(オーストラリア)は19点台にとどまり、3人終わって上村がまだ首位。
第四滑走はカナダのジャスティン・デュフォーラポイント(3姉妹の3女)。22.44の高得点。上村は2位に。
第五滑走、カナダのクロエ・デュフォーラポイント(3姉妹の次女)。21.66で2位に。上村はこの時点で3位。
そして最終滑走、アメリカのハナ・カーニー。ワールドカップ女王の滑りに乱れが生じる。少なくとも2ターンでスキーが大きく弾かれた。注目の得点はそれでも21.49。ターン点で0.5、エア点でも0.56、上村を上回った。
金 ジャスティン・デュフォーラポイント(カナダ)
銀 クロエ・デュフォーラポイント(カナダ)
銅 ハナ・カーニー(アメリカ)
上村愛子の5回目の五輪は前回と同じ4位に。
1979年生まれの34歳。1998年、18歳で長野五輪に出場。CM出演をきっかけに全国的に名前が知られるようになった。
2007-08シーズンで、ワールドカップ総合優勝。
長野五輪7位、ソルトレイク6位、トリノ五輪5位、バンクーバー五輪4位、そしてソチ五輪4位。
五輪種目でメダルを獲得していないのに、これほど有名な選手がかつていただろうか?
モーグルという競技種目を知ったきっかけになった人も多いはず。
どうしてもメダルを獲らせてあげたかった。手を重ねて祈っていた。
すごく残念だけど、今までありがとう、上村選手。
なお、予選2で村田愛里咲が5位で決勝に進み、星野純子は予選2を15位で終え予選落ちした。伊藤みきは予選2も無念の棄権。
決勝1(20人→12人)で、上村愛子が9位、村田愛里咲は棄権。
決勝2(12人→6人)で、上村愛子が6位。
決勝3は上述のとおり。。。
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